黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

歯ブラシは無印良品で買え

ペンの他に、長細い物では歯ブラシにこだわりがある。大きく分けて「かため派」と「やわらかめ派」がいるが、自分は圧倒的に後者の立場を取る。しかも「やわらかめ」に分類されるものの中でも特にやわらかいものを追求し、大してやわらかくもないのに「やわらかめ」を騙るニセモノの存在が許せない過激派である。なかなか理想の歯ブラシに出会えぬまま、歯ブラシとはそういうものかと思って妥協していたが、少し前に無印良品で理想の歯ブラシに出会って、考えが変わった。

商品名は「歯ブラシ・極細毛」(税込290円)。今使っているのでもう4、5本目になるが、こないだ新たに1本買うつもりで行ったら203円に値下げされていたので、3本買った。無印良品は売れ筋でない商品を容赦なく廃番にしてしまうので、もし自分の気に入った商品があまり売れていない場合は、すぐに大量購入しておいたほうがいい。今回はただのセールで安くなっているようなので3本にしたが、もし廃番なら10本どころでは済まない。

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無印良品の極細毛の歯ブラシは、まるで猫の毛を撫でているかのようにやわらかく、しなやかで、かつ適度な弾力がある。ただやわらかいだけならば他メーカーの歯ブラシでもおそらく同等のものはあるだろう。しかしヘッド・柄の大きさや形状、材質、重量のバランスなども含めた総合的な磨きやすさで言うと、ずば抜けて優れているというのが感想である。

対極にあるのはホテルのアメニティーにあるような歯ブラシである。ヘッドがやけに大きく、毛はかたい。木の棒で口の中を引っかくような不快感だけがあり、汚れが落ちているかどうかはわからない。きっと落ちていないだろう。

その反面、無印の歯ブラシは優しく汚れを拭き取るような感じで、無駄な力がなく、スマートなのである。柄は丸みを帯びて持ちやすく、樹脂製なのでキュッと手に吸い付くように馴染む。柄が透明なので汚れていても分かりやすく、機能的でもある。このように、悪い部分が見当たらない。だから一度これを使ってしまうと他が使えなくなり、出張や旅行には必ずマイ歯ブラシを持っていくことになる。

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ちなみに歯磨き粉はサンスターの「バトラーエフペーストα」を使っている。これも一度使うと他の歯磨き粉が使えなくなってしまうため、もう何年も浮気していない。きっかけは2011年にまとめサイトで「1000円以上する歯磨き粉使ってみろ、世界変わるぞ」というスレを見たことだった。たしかに最初は価格に抵抗があったが、今では逆に「安かろう悪かろう」の歯磨き粉を使えない。