黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

2021-01-01から1年間の記事一覧

お気に入りの器について

一口に器といってもピンからキリまである中で、道具としての要件、つまり機能性をX軸とすると、Y軸にはワクワクするかどうかという、機能性以外の要素がくる。マルクス的に言えば、X軸が使用価値、Y軸が交換価値になるだろうか。道具自体の機能だけでなく、…

エクリドール・ローテーションのペンシルを探す

D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?――ポール・ゴーギャン(我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか)目次 1. 蔦屋書店での試し書き 2. デッドストック捜索 3. 輸入 4. 使ってみた感想 1. 蔦屋書店での試し書き 3月、…

古典インクにある実家のような安心感

万年筆「カスタム74」に、また古典インクを入れている。7年前に74を手に入れ、初めに入れたのがペリカンのブルーブラックだった。それからしばらくしてパイロットの色彩雫を使うようになり、「月夜」「深海」「紺碧」と、しばらく染料インクの時期があったが…