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黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

コーヒーについて語るときに俺が語ること

さあ出かけようという時になって、コーヒーのことを思い出した。こうなったら、どうしてもコーヒーが飲みたい。今から図書館に本の返却と引き取りに行くだけなので、別に急いではいない。飲んでから行くか、帰ってきてから飲むか。10秒ぐらい考えて、先に飲んでいくことにした。

 

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最近はよく家でコーヒーの豆を挽いて飲んでいる。日本茶のマイブームも少し落ち着き、最近はまたコーヒーが茶と同じくらい好きになっている。ミルを買ったのは今年1月だ。最近使い始めたので、まだ数回しか使っていない。

 

ミルは日本製。大阪にあるポーレックスというメーカーの、非常にシンプルでスリムな円筒形ステンレスミル。このミルは俺が何年もアマゾンのほしい物リストに入れていた憧れのアイテムなのだが、定価で4200円くらいなのでそんなに高くない。

 

豆はタリーズの限定品、「タリーズ ブラジル ファゼンダバウ ドライオンベッド」を購入。「ドライオンベッド」とは豆の乾燥の仕方のことで、乾式コーヒーが主流のブラジルでも、「ベッド(網目状の棚)」の上で乾燥させるのは珍しいよう。コーヒーは乾燥の仕方で大きく分けて乾式と湿式に分けられるが、俺はチョコレート&ナッツ系の香りがするといわれる乾式のコーヒーが好きだ。今回買った豆は「濃厚な強いコクと甘みが後味まで続く」とある。まさにそういうコーヒーを求めていた。ドライオンベッドを買ったのは、店で飲んだ「本日のコーヒー」が大変おいしくて、帰りに豆の銘柄を聞いたところこれだったからだ。

 

コーヒーはウイスキーと同じくらい奥が深い。最近、田口護という人の『コーヒー おいしさの方程式』を読んだ。この人は東京にある「カフェ・バッハ」の店主で、多数の著書があるコーヒーの専門家でもあるのだが、知識と情熱でこの人に勝てるのは、いてもわずかだと思う。この本が面白いのは、田口護の〈経験と直感〉が、旦部幸博という全くタイプの異なる理系のコーヒーマニアの〈理論と分析〉によって科学的な裏付けを得ているため、非常に説得力が出ている点である。俺はこの本をコーヒーのバイブルにした。

 

田口護の考える「よいコーヒー」とは、

①欠点豆のない良質の生豆 ②焙煎したてのコーヒー ③適正に焙煎されたコーヒー ④挽きたて、いれたてのコーヒー と4つの条件を満たしたコーヒー

だそうだ。それぞれの条件がとても重要で、しかも全部揃わなければならない。田口は言う。

「よいコーヒー」は、その人にとって必ずしも「おいしいコーヒー」ではないかもしれない。しかし「わるいコーヒー」は間違いなく「まずいコーヒー」だ。

したがって、本当においしいコーヒーに出会うのは決して簡単なことではない。

 

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とはいえ、自宅でそこそこの豆を挽いて飲むだけでやっぱりうまいし、何よりすべての工程が楽しくなる。豆の軽やかで乾いたカラカラという音。次に豆を挽くときに伝わるゴリゴリという振動。挽いてできたふわっふわの粉の感触。抽出中の湯気に乗って広がる香り。結果だけではなく、過程も楽しめるかどうか。趣味の定義はその辺りにあるんではないかと思った。

 

タイミングよく、好きなブログの最新エントリーがコーヒーについてだった。「そろそろ生豆を購入して焙煎からやってみようか」と考えているそうで、すごいなぁと思う。

 

改めて、コーヒーという趣味。いいんじゃないだろうか。