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黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

荷物をできるだけ少なく、小分けのすすめ

ちょっとした外出でも、旅行に行くときでも、俺は周りの人に比べて圧倒的に荷物が少ないほうだと思う。それはたぶん俺が現地調達主義(店で買えそうなものは持っていかない主義)だからというのもあるが、もうひとつに、小分け容器をうまく使っているからでもある。「小分け」とは、大きな容器の内容物を小さな容器に移し替えて持ち歩くことにより、荷物を少なくしたり、利便性を上げたりする技術のことをいうが、よくよく考えてみると、これは現地調達主義と相容れないこともある。というのは、小分けして持っていく物だって、ちゃんと現地調達できるからである。しかし、すべてを現地調達するのは不可能かつ非効率で、多少は荷物になろうと持っていかなければならない。そこで荷造りの上手さが試される。小分けとはもともと小さい物を持ち歩くことではなく、自分で小さくする技術のことである。

 

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俺が使っている小分け容器には、いろんなものがある。最近気に入っているのは、無印良品のクリームケースだ。1個95円という安さにもかかわらず、非常に使い勝手がよい。円筒形の硬いプラスチックで、直径は500円玉とほとんど同じくらい。

特徴としては、蓋がネジ式なので内容物が漏れない。百均で買った同様のケースは、蓋が鞄の中で勝手に開いていて内容物が飛散するという悲惨な事故も起きた。

 

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ネジ式ならば絶対に開かないので安心だ。中には乾燥肌の強い味方、ニベアクリームを入れている。ニベアクリームは缶入りと、チューブ入りとがあって、チューブ入りは十分持ち運びできるサイズではあるが、ちょっと割高になる。一番お得なのは大缶で、これを自宅用に買い、外出用には無印良品のクリームケースに小分けして持ち運ぶのが良さそうだ。内容物の名前をインデックスシールに書いて蓋に貼っておけば、複数持ち歩くときの識別も簡単。

 

 

そして、サーモスのステンレスボトルも立派な小分け容器だ。飲み物を2Lのペットボトルなどから移し替えて持ち歩けば経済的で、なおかつ保温が効いておいしい。缶や紙パックと異なり、鞄に入れることで両手の自由が確保される上に、結露しないので水濡れの心配もない。

 

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万年筆のインクも、小分け容器があれば持ち運べる。使う容器は、無印良品の小分けボトルでも構わないが、容量が最少で30mlなので、持ち歩くにはちょっと多すぎる観もある。これよりも持ち運びに適していると思うのは、10ccのタミヤのスペアボトルだ。もともと塗料を入れるために作られた製品だが、万年筆のインクを入れるためなら転用しても何ら問題ない。角瓶と丸瓶の2種類があるのだが、角瓶のほうがたぶん人気だと思う。インクの残量が少なくなったとき、インクを角に集めると吸入しやすいからだ。インクをスペアボトルに移し替えるには、注射器を使う。注射器は百均で調達可。

 

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パイプを吸うときにも、小分けのテクがある。葉っぱを缶ごと持ち歩くのではなく、1回分ずつ袋に入れるのだ。百均で売っているA9サイズのチャック付き収納袋(いわゆるジップロック)が便利。予め葉っぱを加湿し、1回分ずつ袋に入れる。チャックで密封すれば外気に触れないので香りが飛ばず、湿度も落ちない。袋に銘柄を書いておけば管理も楽。

 

このようにアイディア次第でどんどん荷物は少なくなる。手荷物ひとつ持たず、街をぶらぶらしようではないか。持たないことで持てる余裕がある。

 

昨今、ミニマリズムが流行っている。ミニマリズムとはその名の通り、身の回りの品々のミニマム(最小・最少)化を目指す考えのこと。断捨離とかいうのとほとんど一緒だ。断捨離もミニマリズムも、必要最低限の物以外を手放して、環境をできるだけシンプルにしようとする。俺もその考えには概ね賛同している。小分けの技術はその入口になりそうだ。