黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

2018年、買ってよかったもの(10個)

1. Apple Watch
第3世代を購入した。当時すでに市場に出てからだいぶ時間が経っていたし、新型の噂もあったので、ある程度覚悟はして買ったのだが、やはり買って数ヶ月後に新型(第4世代)が出た。新型は薄くなったことと、内臓チップがパワーアップして処理速度が上がったことに関して羨ましく思う。ただ、第3世代でさしたる不満もなく、壊れでもしないかぎりはこれでいけると思っている。そもそもアップルウォッチは自分には不要と考えていた。それがどういうわけかYouTubeの動画でとあるレビューを見てから急に気になり始めたので、生活の中でどう使いこなせるかをシミュレーションしていたら、これは便利なんじゃないか?という思いが芽生え、やがてそれが確信に変わり、あとはほとんど時間がかからなかった。これといって驚くような機能はないが、地味に便利なのがアップルウォッチという代物だ。アラーム、タイマー、各アプリケーションの通知が手首に振動で伝えられる。この機能がこの時計の役割の8割を占める重要な部分だ。これがあるからこの時計を使っていると言っても過言ではない。自分には、ガラケーのサブディスプレイが手首についているような感覚と近い。つまり、とりあえず速報を受け取って、通知の内容を詳しく確認する必要があるかどうかをまず判断できるという便利さがある。通知が手首に来るこの感じ、そしてそれを見逃すことがないという安心感は、使ってみないとわからないと思う。「手首に通知が来るだけでしょう?」と言われると、間違いなくその通りなのだが、想像するよりも大きな満足感が得られるからこそ、こうして長文を書いているわけである。iPhoneを取り出さずに手首でどんな内容の通知かを確認できることで、メールやLINEの返事が早くなったし、「何かiPhoneに通知が来ていないか?」と無駄にチェックすることもなくなった。メッセージ系以外でも、電車の乗り換えのタイミングで教えてくれたりとか、雨が降りそうなときに教えてくれたりとか、地味だが便利なアシストをしてくれる。またその通知の仕方が非常に静か(手首をポンポンを叩いてくるだけ)でほとんど自分以外にはわからない。時計の文字盤は当然好きなデザインを選べるが、それだけではなく、時刻以外のどんな情報を文字盤に表示し、あるいは表示しないかを選ぶこともできる。自分の場合は日付と曜日、そしてスケジュールを文字盤の外縁に表示するようにしている。スケジュールはiPhoneのカレンダーアプリから次の予定が自動取得される。たとえば「9:00 会議」というような感じだ。時間を見るたびに次の予定も一緒に目に入ってくるので、紙の手帳を開くよりも圧倒的に楽で確実だ。アップルウォッチを買ってやりたかったことの一つに、このスケジュール管理がある。紙の手帳をiPhone(とMac)のカレンダーに置き換える試みは、これまで何度か失敗に終わってきた。それがここに来て、アップルウォッチという端末を手に入れたことで、いきなり定着してしまった。せっかく予定を書き込んだのにそれを見ないとか、気づくのが遅れるという問題が度々あった自分にとって、アップルウォッチでの通知機能はカレンダー機能を異次元に便利にする魔法であった。予定の少し前にアラームを設定しておけば、手首を叩いて教えてくれるので、忘れないし、遅れない。iPhone(やMac)のカレンダーは入力補助機能があって、店や組織や建物の名前を一部入力するとだいたい予測で候補が出てくる。それを選ぶと住所が自動で入力され、移動時間が自動で計算され(!)、移動時間を考慮した出発時刻に通知してくれる(!)という未来的な機能もある。目覚ましとしても優秀で、大きな音より静かな振動のほうが実は目を覚ましやすい。しかも不快感なく起きられる。ほとんどは通知と関連した機能だが、その他には、iPhoneのカメラのリモコンとして使ったりもできる。アップルウォッチが写真を撮る際のモニター代わりになるので、自分に向けて撮るときでも画質の高い背面カメラが使える。その他には、SuicaApple Payのような決済機能もあるが、これは使っていない。使えば便利な機能ではあると思う。あとはSiri。アップルウォッチでSiriを使って便利に感じるのは、計算をするとき。たとえば「ヘイシリ、1万足す3万足す5万足す10万は?」と聞くと、計算結果を教えてくれる。電卓を叩くより、口で読み上げる方が早かったりするので、これはけっこう役に立っている。そんな感じで、なくてもそんなには困らないけど、あれば地味に便利な機能がアップルウォッチには多い。それらを漏れなく伝えることは難しいが、ネットにはアップルウォッチの魅力をうまく解説している動画があるのでそれを貼っておくことにし、この辺で終わりにしたい。 

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2. Ankerのワイヤレス防水スピーカー
iPhoneBluetoothで接続して、外部スピーカーとして使っている。主な使用場所は浴室で、好きな曲を聞きながら風呂に入るのは実に楽しい。2400円で買ったものだが、音が良い。小さい筐体から驚くほど大きな音が出る。出張に行くときも鞄に入れて持っていき、ホテルで好きな曲を流したりしている。マイクロUSBで充電できるのが便利だ。充電は予想の3倍くらい持つので、逆にいつ充電がなくなるのか不安になるレベル。このスピーカーはアップルウォッチと組み合わせると最強になる。自分のiPhoneは防水仕様ではなく浴室に持ち込めないが、アップルウォッチは防水なので、浴室内で曲を変えたりするときはアップルウォッチで操作している。

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3. NAVITIME「ドライブサポーター」
スマホで月または年単位の会費を払うことで使えるカーナビなのだが、これが非常に良い。これまでは経路を検索するのにグーグルマップやヤフーカーナビを使っていたが、一度これを使うと無料のものでは満足できなくなってしまった。最近車であちこちに出かけることが多いこともあり、知らない道を走るのにしょっちゅう世話になっている。グーグルマップなどと違うのは高速道路の料金が計算できたり、一度の検索で「一般道路優先」「距離優先」「渋滞回避」などいろんなパターンのルートを提示してくれたり、現在地の周辺検索機能が充実しているところである。中でも一番助かるのは、どこで高速に乗ってどこで降りるかを決めるときである。車載のカーナビだと最寄りのICで案内しがちで、値段の割に大して到着時間が変わらないというコスパの悪いルートを走らされることが多い。そんなときにこのアプリで検索すれば、必要最低限の区間だけ高速に乗れて、損をしない。年間3500円と少し高めのように思えるが、月に2~3回高速に乗るなら確実にペイできそうな金額だ。今では遠出するときになくてはならないアプリになっている。また、常に最新の地図が利用できるのもサブスクリプションサービスならではで、更新していない車のカーナビが知らない道を案内してくれるから、到着時刻が20分以上早まったケースもあった。

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4. FireTV Stick
数年ぶりにアマゾンプライム会員になったので、テレビでプライムビデオを見られるのは便利だと思い購入。映画はあまり見ていないが、アマゾンが制作した旅のバラエティーなどを好んで見ている。あとはYouTubeをテレビで見るのがけっこう好き。テレビをつけるのはFireTVを使うときだけで、地上波は一切見ていない。 

Fire TV Stick

Fire TV Stick

 

  

5. Apple Pencil
iPadが3倍くらい忙しくなった。GoodNotes 4という有料ノートアプリをインストールして、仕事とプライベートの両方で使っている。使っていて楽しい。仕事では打合せのメモを取ったり、PDFにハイライトを入れたり、ちょっとした書き込みをするのに使っていて、プライベートでは日本酒テイスティングノートを作っている。

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6. シャチハタ ネーム9キャップレスホルダー
シャチハタを押すときにいちいち蓋を取らなくてよくなるやつ。シャチハタを毎日使う人は一刻も早く買った方がいい。 

 

7. カシオ G-SHOCK GWX-5600-1JF
G-SHOCKの電波ソーラーモデル。16000円という低価格ながら電池交換がいらない、そして時刻が狂わないという実用性が頼もしい。タイドグラフ(潮の満ち引きグラフ)がついていてデザインが夏っぽいところや、曜日表示がアルファベット2文字ではなく3文字なところ、マルチバンド6といって世界6ヶ所の電波から最寄りの電波を自動取得してどこでも常に正しい時刻を表示するところも気に入った。しかしながらApple Watchを買ったので短期間で御役御免となり、現在は家族に譲ってしまって手元にない。

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 8. 志野焼ぐい呑み

陶器市で一目惚れして2個購入したぐい呑み。美意識のツボをストレートに突かれ、かなり無理をして買った。志野焼特有の白い釉薬が艶かしい。根毛のように広がる小さなひび割れや、角度によって玉虫色に光る部分、液体を入れるとワインレッドに変色する内側なども見ていて飽きない。何かを飲みたいからこれを使うのではなく、これを使いたいから何かを飲むといった感じで、よく手段の目的化が起こる。 

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9. ブッショカンのパイプ
銀座の老舗「菊水」で購入したパイプ。所有パイプはこれで2本になった。1本目にベントパイプを手に入れたことから、2本目にはスタンダードなビリヤードパイプが欲しかった。日本のメーカーで探そうと思っていたが、あいにく売り切れており、フランスのメーカーであるブッショカンのものを購入した。菊水に置いてあるものであれば間違いはないはずだ。見た目はちょうど探していたようなものだったので、満足している。ベントパイプではラタキア系の、一癖も二癖もあるたばこを吸ってきたので、2本目のビリヤードパイプでは非ラタキア系の穏やかなたばこを吸うと決めた。前から気になっていたマックバレンの「ヴァージニアナンバー1」を買ってきて吸っている。噂に違わずおいしい。やはりパイプは、手間がかかる分、コンビニで買える紙巻きたばことは比べ物にならないほどうまい。 

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10. ティファニーの指輪
これは指輪自体よりも、付帯する事実への満足が大きい。