黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

トラベラーズノートをビーズでカスタマイズしよう!

ツイッターやブログなどで見るかぎり、トラベラーズノートのカスタムで一番多いのはビーズを使った装飾である。カバーを閉じる際のゴム紐にいくつかのビーズを通すと、民族的な雰囲気が出て見映えがよくなるのだ。

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いつかは自分もこれをやってみたいと思っていた。ところが、いくらレシピをググっても出てこない。根気よく調べるうちにトラベラーズノートの販売元であるミドリ社がビーズセットを公式販売しているという情報を掴んだが、よく調べるとそれは5周年記念に出したもの(*1)で、現在は取り扱っていないらしい。つまり、5周年記念のときに運よくビーズセットを手に入れた人はいいが、そうでない人は自分でビーズを用意して、さらに方法も自分で考えてやってくださいということだ。

そこまで突き放されると逆にやる気が出てくる。それでいろいろブログを検索して、カスタムのノウハウを盗むことに成功した。以下にそれを書いておくので、「ビーズでカスタマイズしてみたいけどやり方がわからない」という人は参考にされたい。
 
 
 

ビーズでカスタマイズする方法

必要なもの
・木製ビーズ
・金属製ビーズまたはチャーム
・セロハンテープ

所要時間:15分前後

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木製ビーズはそれほど大きくなくていい。パスポートサイズの場合、直径5mm程度が適当である。今回俺が手芸店で入手したのは株式会社MIYUKIの「Beads&Craft H701 ウッドビーズ(ドイツ製)5mm 38個 P300」という商品。価格は315円。10色近い色が入っている。もちろんこれと同じ商品を使用する必要はない。最寄りの手芸店で同様の木製ビーズが手に入るはずだ。使用するビーズの数は好みによって異なるが、3種類の色のビーズを2個ずつ、計6個を使用するのが一般的のように思える。

金属製ビーズは円筒形のものが好ましいようだ。俺はもともとチャームを使用していたので、金属製ビーズは購入しなかった。

なお、ビーズもチャームも、紐を通すための穴が空いていなければならない。穴の大きさは(純正のゴム紐を使うなら)最低でも2mm程度必要だ。

ではビーズを付ける。

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まずゴム紐の結び目をほどき、本体から取り外す。

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次にセロテープを短く切り、ゴム紐の一端に巻き付ける。これは、ぼさぼさになった紐の先端を固めるためである。そうすることで、やっと小さな穴に紐を通すことができる。おそらく多くのユーザーが、ビーズを紐に通すこの過程でつまずいているはずだ。俺も苦難の末にこの手法を編み出した。

ビーズとチャーム(または金属製ビーズ)を通す順番に注意しよう。A、B、Cの3色のビーズ(計6個)とチャーム1個を通す場合は、A→B→C→チャーム→C→B→Aの順になる。このときAが外側、Cが内側にくる。

全部通し終わったら左右の長さを調節し、ビーズの両外に結び目を作る。ビーズを固定するためだ。結んだら、紐をカバーに付け直す。ビーズの両外に作った結び目は、実際に革カバーにかけてみると緩すぎたりきつすぎたりするので、試行錯誤して調節する必要がある。

最後にセロハンテープを取り除き、完成。

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このカスタム方法では、ビーズの色の選び方に個性が出る。同系色でグラデーションを作り、中央で線対称にする人が多いようだ。俺は外側から茶、橙、黄と並べ、中央に向かって明るくなるようにした。なかなかきれいなので満足している。

苦労するとすればビーズの穴に紐を通すところと、通したビーズの両外に結び目を作るところだろう。それさえクリアすれば、誰でも簡単にトラベラーズノートをカスタマイズすることができる。
 
 
 
ミドリ社ホームページの該当ページ(キャッシュ)http://www.peeep.us/942e9f3f