黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

ローラー&クライナーの万年筆インク、耐水性は……

 
 
 

以前から大騒ぎ、いや小騒ぎしているR&Kのインクについて決定的な情報が入った。ありがたいことに、さまざまなR&Kのインクを使って耐水性実験を行い、その結果を教えてくれた人がいる。

 

 

早速結果を見てみると、ほとんどの色が原形を留めていない。特にオールドゴールデングリーンとライプツィヒアンブラックの状態は無残で、そんじょそこらの染料インクにも負けているんじゃないかと思うほど、きれいに流れてしまった。一方、成分が異なるサリックスとスカビオサの2色はさすがに強く、水に流れた様子は全然ない。

 

今回の実験結果をもとにして、耐水性を3段階で評価した表を作ってみた。(※一部インクの成分を「染料」と表記していたため、「顔料?」に修正した)

 

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古典以外では、ロイヤルブルーが他に比べて、いくらかマシなように思えた。その他はほとんど同じくらいひどい。中でも、パーマネントブルーは「パーマネント」の看板を今すぐにでも下ろさなければならないと思う。

 

結論としてはやはり、耐水性を求める際の安全牌は、古典インクか、パイロットのインキということになるだろう。