黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

朝日新聞に3人の万年筆の達人

 
 
 
 
 
 
近年の万年筆ブーム(?)を反映してのことか、朝日新聞に万年筆のコラムが3日連続で掲載された。取材を受けたのは、1日目が『趣味文』でおなじみの万年筆画家古山浩一氏、2日目が神戸ナガサワ文具センターの開発室長竹内直行氏、3日目がセーラー万年筆のインクブレンダー石丸治氏と豪華な顔ぶれである。3日分の記事は以下の通り。
 

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テーマは「万年筆を楽しむ」。まずは古山氏が万年筆の魅力と自身の万年筆との出会いを語り、続いて竹内氏が万年筆の基礎知識と選び方、石丸氏が万年筆を使い続けるための極意を語る。どの話もうまくまとまっているが、記事にならなかった話がたくさんありそうで、対面ならもっとディープな万年筆談話ができるのだろうなあと想像しながら、まだ会ったことのない古山氏と石丸氏の声を勝手に想像したりする。
 
個人的に一番面白かったのは古山氏。個人の体験をより詳しく語っていたからである。最初の1本が学習雑誌の購読特典で、少年時代は「大人のステータス」としての万年筆に憧れていたというから、親近感を覚えた。そんな人も、今では400本を所有する愛好家である。
 
こういう記事なら毎日でも楽に読めるのにと思った。