黒猫陛下の書斎

「試筆」とは、試し書きのことではない。

万年筆

古典インクにある実家のような安心感

万年筆「カスタム74」に、また古典インクを入れている。7年前に74を手に入れ、初めに入れたのがペリカンのブルーブラックだった。それからしばらくしてパイロットの色彩雫を使うようになり、「月夜」「深海」「紺碧」と、しばらく染料インクの時期があったが…

システム手帳「PLOTTER」を使い始めて5ヶ月が経った

◆手帳新調のきっかけ 2019年11月、伊東屋でペンクリニックが開かれた際に、まもなく7年目になる「カスタム74」を持って行った。自分としては特に不具合はないと思っていたが、ドクターから「インクの出が少し悪くなっている」と言われ、ペン先の隙間の調整と…

手を汚さずに万年筆のインクを吸入する方法

インクを吸入する上で特に気をつけなくてはいけないのは、インクをこぼさないことと、ペン先にダメージを与えないことだが、それらが当たり前にできるようになってくると、今度はいかに手を汚さないで作業を終えられるかということが意識に上ってくる。慣れ…

能率手帳ゴールド2年目にして足るを知る

冷静に考えると能率手帳ゴールドは「めちゃくちゃ使いやすい手帳」というわけではない。高い品質は別として、手帳としての使用価値は他の手帳と変わらない。ただそれなりにちゃんと使えて、大きな不満がないだけだ。しかし考えてみれば、それこそが手帳とし…

色彩雫「月夜」から「紺碧」へ ― 仕事で使えるギリギリの明るい青

紺碧は本当にフォーマルな書類には適さないが、手紙・メモにはシーンを選ばず使えるそこそこ優秀な色だと思う。個人的には、遊びの限界がこのくらい。これより明るい青になると青は青でも水色の部類になってしまうのでNGだ。紺碧はやはり春夏の潮風薫る空の…

伊東屋のペンクリニックでプロギア完全復活

何回目かのペンクリニックに行ってきた。具体的な回数はもう忘れてしまったが、5回以上、10回未満。万年筆の調整を無料で請け負ってくれる嬉しいイベントである。各大手万年筆メーカーには調整師たる「ドクター」が若干名在籍しており、大都市を中心に全国(…

書けなくなった万年筆をビタミンCで復活させる

久しぶりにカスタム74を使おうと思ったら、全くインクが出てこなくなっていた。胴軸を外してコンバーターの中身を確認すると、インクは満タンに近い量が入っているので、単なるインク切れではなかった。おそらく最も強烈な古典成分を持つダイアミンの「レジ…

カスタム74とスーベレーンM400のペンクリニック

今日、ナガサワの本店で行われたペンクリニックに行ってきた。ドクターは元セーラーの川口さん。1人2本までということで、74とM400を調整してもらった。ペンクリに来たのは5月以来なので、約4ヶ月ぶりとなる。個人的にペンクリ開催情報を収集して随時更新し…